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レボーン 代表取締役 松岡とは?



前回のコラムでレボーン取締役 松岡と小倉高等学校のセッションについてお伝えしました。


セッションの中での生徒の皆さんからの質問への松岡の回答は、これまでがあっての今の松岡の気持ち。これからのレボーンの目指すものが読み取れるような気がします。今回のコラムではこのセッションのやり取りの全貌をお伝えします!



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質問1 起業して難しいと思ったことは何ですか?


事業は一人でやれるものではないです。だから、自分の思いを以下に一緒にGoalを目指す人に伝えるかが鍵。その意味で人とのコミュニケーションが一番難しいし、大切だと思っています。



質問2起業した後、大学院にいった理由は何ですか?


僕は大学院中に起業しています。というか、今も長崎大学の博士課程にいる(笑)学びたいことがたくさんある。それが理由かな。



質問3 起業する前、大学1,2年生の時は何をしていた?


大学では生活協同組合の役員や、全学サークル連合の会長をやっていました。高校生の時は、生徒会の副会長も。

事業家一家で自分も起業をするのが当たり前という環境にあったこともあって、人と一緒に創り上げることがこれから必要になるとは思っていた。実際、何かを創り上げたくて本当に起業するには、人を集めて一緒にやってもらうにはお金もかかるけど、学生時代は仲間と一緒に何かを創り上げるっていう経験は、タダなんだよね。だから、この機会を活用しない手はないと思っていた。

起業のための経験は学生時代から学べるとおもってるよ。



質問4 起業において一番大切なことは?


社会貢献とかお金を儲けたいとか、起業の目的はいろいろあるけど・・・

僕は、何のために働くのか、自分は何をやりたいのかが一番重要だと思う。

共感しあえる仲間を探して。それはお金で人を集めるのとは全然違う。

僕は、ロボットに鼻がないのはなぜなんだろうという違和感から始まって、ずーっと鼻を追いかけている。

何をやりたいのかがはっきりしていたら、どんな困難があっても続けられる。だから、何のために働くのか、自分は何をやりたいのかが一番重要。



質問5 においの事業の可能性は?


カメラやマイクがない時代を思い出してみて・・・ああ、思い出してって言っても、君たちは生まれた時からもうカメラやマイクがあったよね。じゃあ、想像してみて。そんな時代を。

そんな時代から今のこの世界のことは想像できただろうか。

答えはNOだと思うんだ。

だから、僕は、今はまだない、カメラやマイクに代わるにおいの仕組みを創りたいと思っている。今のレボーンで取り組んでいる製品やサービスがもし本当に役に立つものになれば、その事業の規模はとてつもなく大きくなると思うよ。



質問6 高校生の時から、起業したいと思っていたのですか?


高校生の時は、起業っていうとちょっと成金の事業家を想像して、そんなことはダサいと思っていた。でも、たくさんの人と何かを創り上げるってことには、興味はあったんだろうな。だから高校性の時、副会長とかをやったんだと思う。


本当のこというと、僕は技術者になりたかった。今もなりたい。でも今は、役割上、技術のことだけを考えればいいってわけにはいかないけど・・・レボーンの技術者と話している時が、今も一番ワクワクしてます。


質問7 社会貢献について学生時代から考えていたのですか?起業するとき仲間はどのように集めたのですか?


社会貢献・・・大層なことは考えてなかったかな。


起業したい理由は、稼ぐために、人生を成功させるために・・・いろいろあるけれど、 僕は今言えるのは、


  お金 = 幸せ


ではないということかな。

単純にお金を稼ぐだけなら、いろいろな方法があって、例えば、極端な話、人をだましてお金を稼ぐこともできる。でも、ここで稼げるのは悪いお金。

ぼくは、大きくなくてもいいから、いいお金を稼ぎたいと思ってる。社会のためになることは、いいお金を集め、いい仲間を集める。 社会貢献などという大それたことでなくて、 いいことをやって、いい仲間をあつめて、結果、いいお金が回ってくれば、うれしいなと思っています。



質問8 ベンチャー企業として軌道に乗せるためには何をすべきですか?大手企業からの支援や提携を得るために何をしたのですか?


軌道に乗せるの答えではないかもしれないけど、レボーンには他の企業が持っていないコアな技術を持っている。


だから支援が集まる。 そのコアな技術をぜひ世の中のために役立てようよ。と応援してくれる人がいる。 自分たちだけしかできないこと。他の人がやらなかったこと。それにそれが世の中の役に立つとみんなが思えることなので、事業が軌道に乗るように、みんなが支援してくれていると思っています。


だから、レボーンの場合、このコアの技術をとても大切にしているんです。



質問9 事業をおこなうにあたって、不安はあるか?


イタイ起業家になっていないかいつも不安。自分よがりの経営者になっていないか。

質素に生活しながら、社会のためになると自分が信じていることに、実直に向き合うことを心掛けている。



質問10 起業に向いている人はどんな人だと思いますか?


勘違い能力が高い人かな。 社会のためになる、お金が儲かるはず・・・いろんな勘違いがあるけど、本当に信じてないと起業はできないかな。



質問11 起業する上で役に立った書籍はありますか?

毎日読んでいるのは世界史や日本史の本。

過去の出来事がなぜ起こったのか、その時リーダーたちは解決したのか。過去のすべてが参考になる。

いざ社会に出ると、事業を始めると、How to本にあるような小手先のテクニックじゃどうしようもならないことばかり。それに比べ膨大な過去の事例は本当に参考になります。


質問12 「におい」という分野は、どんな分野とかかわりがありますか?


嗅覚科学、化学感覚、神経科学、心理学、分子物理学、量子物理学、流体力学、熱力学、光学・・・ここですぐにはあげられないほどの様々な分野に関係があります。

これまで人の鼻にしかできなかったことをセンシングデバイスとAIにより実現する。

まだまだ先は長いけど、それだけにやりがいのある分野です。



質問13 起業を通じて、得られたものはありましたか?


自分の考え方のレベルが、会社の成長に反映するなと。だから、僕は崇高な人間になることを心掛けたいと持っています。まだまだ、全然だけどね。


最近、自分の心の状態をとても気にするようになった。たぶん社長の私だけでなくて、社員みんなの心の状態が事業に影響するんだなと気づいたんです。周りの人は自分の鏡。逆もある。事業をうまく進めるには、自分を含めて社員全体が前向きでありたいと思うようになった。それは、起業してから気付いたことです。



最後に一言。


今調子が良い企業でも30年後はどうなっているかわからない。だから、僕は、今調子が良いのを目指すのではなくて、いい事業をやりたいと思ってます。

いい事業って何なのか? 仲間を巻き込み、一緒に考えながら進めていきたいなと。


幸せな人生って、自分の考えるいい事業が本当に社会を変えられたときに思うんだろうなぁと思います




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